一口にお茶といっても栽培方法や摘採時期、製造工程の違いによって様々な味や香りになります。

それぞれの名称とともに特徴を紹介します。

好みのお茶を探してみたり、シチュエーションによって飲むお茶を変えてみたり。

お茶の種類を知るともっと楽しみが増えます。


普通蒸し煎茶

濃い緑色で細く丸く撚れた葉をしています。水色は澄んだ山吹色で日本茶の基本です。

深蒸し煎茶

黄緑色で砕けた葉をしています。水色はやや濁りのある濃い緑色で、濃厚な味わいが特徴です。生茶葉から煎茶をつくる最初の工程の「蒸し」の時間を長めに取るため深蒸し茶と呼ばれます。

番茶

夏以降に収穫した茶葉(三番茶、四番茶)や秋冬番茶、煎茶の製造工程ではじかれた大きめの葉などを用いています。熱湯でサッといれて手軽に飲めるお茶です。


煎茶の蒸し工程による『味・香り・水色』の違い


茎茶

棒茶とも呼ばれる荒茶から煎茶を製造する工程で取り除かれた部分からつくられています。水色はやや薄めではあるものの、さわやかな香りと旨味が強く愛好家も多いお茶です。

粉茶

お茶を仕上げる過程で分別されたお茶です。茶漉しでサッと熱湯を通していれます。 お寿司屋さんで「あがり」と言われるお茶もこちらの粉茶です。鮮やかな色合いと濃い味のお茶です。

ほうじ茶

番茶などを高温で炒ったお茶です。香ばしい香りとさっぱりとした味が特徴のお茶です。

玄米茶

 普通煎茶や番茶を炒ったお米を混ぜ合わせたお茶です。

 炒り米の香ばしい香りとサラッとした味わいが特長です。抹茶を混ぜ合わせた玄米茶もあります。高温でさっと美味しく淹れる事ができます。

玉露

高級茶の代表的なお茶で独特の香りと濃厚な味わいが特長です。低温でじっくりと淹れる事により甘みと旨味がが凝縮されたお茶を楽しみます。製造法上の分類としては煎茶の一種ですが、収穫前に日光を遮る覆いをする栽培方法で一般的な煎茶とは別のものとして扱われています。

釜入り茶

熱い釜で炒ってつくる為葉は独特の勾玉状に丸まっています。熱いお湯でサッと淹れてさっぱりとし た味と釜香という独特の香りと楽しむお茶です。

抹茶

茶道で使用される緑茶の一種で、碾茶を粉末にしたものです。飲むだけでなくお菓子や料理などの素材として広く用いられています。

碾茶

 玉露と同じように栽培され生葉を蒸してから揉まずに乾燥したお茶です。抹茶の原料ですが一般的に流通することはありません。